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今日は風が爽やかだった。こんな日は、きっとうれしくなるようなことが起こるはず。
「ブルー・パシフィック」を読んでもらった人から、掲示板に書き込みがあった。
マイケル・フランクスは、大好きだ。心がとてもしなやかになる。
彼は一貫してスイートでメロウだから、同じところに惹かれたのだと思うとうれしい。

彼のデビューアルバム「アート・オブ・ティー」の一曲目「愛はむなしく」を初めて聴いたとき、思わず胸がキューンとなった。ロマンティシズムとリリシズムにあふれたそのメロディは、美しく哀しくせつなく胸にしみ込んできた。
アルバムが素晴らしい物になっているのは、バックミュージシャンの顔ぶれを見てもよくわかる。ジョー・サンプル、ラリー・カールトン、マイク・ブレッカー、デイヴィッド・サンボーン・・・ジャズのそうそうたるメンバーが、新人のデビューアルバムのバックをつとめているのだ。悪いわけがない。

君が聴いていたその曲を、私も聴いていた。たとえ時は隔てていても、同じ感動を共有できたというつながりが、今日の日に導き合わせてくれたのかもしれない。
お互い聴いたその時に、決まっていたのだ。いつかそんな話をすることが。
君が今夜聴いている曲を、私も聴こう。たとえ距離を隔てていても空の闇をメロディは流れ、行き交うだろう。(02.07.11)


ボクに話しかけておくれ
少しだけ情熱が見たい
少しでいいから道しるべが欲しい
君の愛へと導いてくれ
話しかけてくれるだけでいい
君が黙っていると苦しくて仕方ない
孤独が科学なら
そんなものは学びたくない

君のことで胸がいっぱいなんだ
ボクのこんな思いを拒んだりしないよね


「スピーク・トゥ・ミー」(マイケル・フランクス)kenny訳

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